「売上原価」独立・開業ブログセミナー第16回
今回は「売上原価」についてです。
前回の「売上高」がしっかり練り込んで決めてあれば、「売上原価」は、
その売上高に対応するものと考えればよいので比較的たやすく計画
出来るのではないでしょうか。
物品販売業では、「売上高」に対応したその物品の仕入れ価額を、
製造業では、「売上高」に対応したその製品を製造するために直接
要した「材料費」・「労務費(工賃)」「経費」の合計額
にすれば良いだけです。
ところで、この売上原価について考える際に、合わせて
適正在庫についても考えておく事をお勧めします。
ある物品を1個売るのには、店頭にその物品1個だけを置いておけば
良いというわけではないことは容易にわかりますね。
種類や数量が実際に販売されるよりもどの程度多くなくてはならない
か、いわゆる通常時の品ぞろえにどのくらいの金額を要するか考え、
これを先にお話しした「資金計画」にフィードバックするのです。
このいわゆる「在庫」は、資金が寝ることになるので、
出来るだけ少ない方が良い一方、
少なすぎると在庫不足による販売機会損失が生まれる危険性があります。
資金に余裕があるのが理想ですが、そうでない場合には注意が必要です。