「損益分岐点売上 その2」独立開業ブログセミナー第23回
さて、
損益分岐点売上高はあくまで会計上のものであり、
損益分岐点売上高をクリアしても資金繰りまでが回ることを
示してはいません。
以前に申し上げたように、
① 借入金の元本返済額は費用ではありません。
したがって、前述の「固定費」には含まれません。
一方で、
② 減価償却費は支出は無くとも費用になります。
したがって、前述の「固定費」に含まれることになります。
他にも、
入金≠売上 出金≠「固定費」および「変動費」
になるものはありますが、ここではあくまで簡便な方法として
上記①と②の違いだけを考慮することとします。
さて、「損益分岐点売上」は
損益分岐点売上=固定費+変動費 でしたね。
固定費に含まれない支出が借入金元本返済額で、
固定費に含まれる支出の無い費用が減価償却費ですから
「減価償却費」と「借入金元本返済額」の大小によって分けて考えます。
① 「減価償却費」>「借入金元本返済額」の場合
「減価償却費」-「借入金元本返済額」だけ、
損益分岐点売上が下がっても資金繰り可能。
② 「借入金元本返済額」>「減価償却費」の場合
「借入金元本返済額」-「減価償却費」だけ
損益分岐点売上が上がる。
・・・で、良いでしょうか?
続きは次回