「事業計画その2」独立・開業ブログセミナー第11回
さて、今日ここでお話しする事業計画は、
「資金計画」と
「損益計画」
(と「資金繰り計画」)
といった数値計画の事です。
すでに開業されていて、ある程度の数年の営業実績のある場合に銀行等の金融機関から
融資を受ける為に作成する場合には「損益計画」と「資金繰り計画」が要求されることが殆ど
です。
一方でこれから開業しようとする場合には、「資金計画」と「損益計画」が必要です。
(もちろん「資金繰り計画」があるに越したことはありませんが。)
これらの具体的な内容をご説明します。
① 資金計画
資金計画とは、開業の際に必要な
「設備資金(イニシャルコスト)+運転資金(ランニングコスト)」
をどのように調達するか、を計画するというものです。
② 損益計画
損益計画とは、開業後の「売上-売上原価-経費=利益」
がどのようになるかを計画するものです。
計画期間としては、最初の年や事業年度は開業した月日により1年未満になる場合が
ありますが、2年目以降は1年ごとに考えます。
③ 資金繰り計画
②の損益計画は、必ずしも収入と支出に一致しません。
それは、収入≠収益 支出≠原価または経費 だからです。
たとえば銀行等からの借り入れをした場合を考えてください。
借入金額は収益ではありませんが収入にはなります。逆に返済する金額のうち利息を除いた
部分(元本といいます。)は経費ではありませんが支出です。
ですから、損益計画をもとに資金繰り計画も別に作成しておくとよいのです。
さて、次回はそれぞれの計画をご一緒にたてていきましょう。